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2009年 09月 23日 ( 1 )

小笠原航路、硫黄島、母島探鳥日誌~ その1 海鳥観察について

朝晩がめっきり涼しくなったというのに一段と日焼けに磨きがかかっている新人の岩本です。
先日、硫黄島クルーズ(小笠原も含む)に参加してきたので、その模様をご報告します。


「硫黄島に海鳥見に行かないか?アジサシがたくさん見られるぞ!」と誘われ、アジサシ、南の島、白い砂浜…南国リゾートっっ!!と連想して二つ返事で硫黄島行きを決意してしまったわけですが、じつは今まで本格的に航路での海鳥観察をしたことがありませんでした。
これを良い機会に、初心者の視点から見た海鳥観察のイロハについて探って行きたいと思います。

9/11~9/16の六日間を何回かにまとめようと思いますので、お付き合いの程よろしくお願いします。

●海鳥観察のキホンは順光

早速、竹芝桟橋から小笠原の父島へ向かう「おがさわら丸」に乗り込んだわけですが、まずはどこで鳥を見たら良いのかも分かりません。しかし、航路での鳥見の成果は一番はじめの場所取りで決まるといっても過言ではないのです。

ポイントとしては主に3つ挙げられます。
 ・順光で鳥を観察できること
 ・強い日差し・強風を遮れること
 ・有能なウォッチャーが近くにいること(笑)

の3点です。

まず順光というのは、ただでさえ難しい海鳥の識別において、最重要ポイントになります。
光線の向きによって、午前中は左舷、午後から右舷という具合にこまめに移動する必要があります。

私は結局、よく分からないまま3階デッキに上がって、救命いかだの入った箱の隙間から海鳥を見ていましたが、見づらい上に日差しもダイレクト、おまけに一人だったので、「あのたくさん飛んでるのは全部オオミズナギドリ…だよな?」「あのちっこくてすばしこいのはアナドリ??」と何とも消化不良な鳥見となってしまいました。
ちなみに、おがさわら丸のベストポジションは屋根のある2階デッキの船首付近が海鳥との遭遇率も高く、距離も近くてオススメです(競争率激しいです)。

●初心者のマストアイテム!?"動く海鳥識別図鑑"

海鳥観察は何よりも経験がものを言います。どんなに図鑑が頭に入っていても、図鑑に載っているように明瞭な映像で見られることはほとんどありません。遠くを飛ぶ鳥影を色のパターンや羽ばたき、飛び方を総合的に判断して識別する為、初心者が1日2日で会得できるような代物ではないのです。
すなわち、有能なウォッチャーの隣をキープして、識別のポイントやコツを吸収しながら経験値を稼ぐのが、海鳥攻略の一番の近道となるわけです。

私も、オオミズナギドリとアナドリ程度で終わってしまった一日目を反省し(全体的にもそれほど出ていなかったものの)、翌朝は2階デッキへの扉が開く前の4時半から並ぶことにしました。
ところが、船首付近が開門されるや否やあっという間に人で埋まり、船首と船尾の中程を辛うじてキープするのがやっとでした。

それでも前日とはうって変わって、楽しく快適な鳥見となりました。
というのも、海面に何か海鳥が出ると、「3時の方向にアナドリ2羽」やら「1時半から2時方向クロアジ(サシ)」という具合に逐一識別結果がデッキに響き渡り、何というか無駄にテンションが上がります003.gif

ちなみに、3時の方向とは、進行方向を向いて船首を12時として時計に見立て、右舷の真横のことを指します。同様に船尾方向が6時、左舷真横が9時となります。

●海鳥の識別はスコープ必須!

観察機材もぬかりなく識別するのであればスコープは必須です。双眼鏡も8倍よりは10倍の方が適していて、スワロやツァイスの所有率が異様に高かったです。
私の持って行ったニコンの7×32(ポロプリズム型)でも肉眼で見える範囲であれば識別アイテムとなり得ましたが、遠くの鳥影はお手上げでした。

というわけで、私は早々に海鳥の識別はほったらかし、もっぱら写真を撮るのに夢中になっていました。

●海鳥撮影は↑↑で(SS的な意味で)

私の機材はソニーα700+ミノルタ400mmF4.5+×1.4のテレコンの一眼システムで挑みましたが、結果から言うとテレコンなしの方が良好でした。

海鳥撮影で一番重要なのは早いシャッタースピードです。人によってはISO感度を1600まで上げていたり、1/1000秒以上のSSで撮った方が良い結果が得られるようです。

ISO200でSS1/500辺りで撮っていた私の1日目は無惨な結果に終わりました。
せめて割とマシに撮れた東京湾内のお台場沖のアジサシを載っけておきます。

f0191924_2353284.jpg


●焦点距離は400mm~800mm。鳥に合わせたレンズ選びを

機材については、結果からいうと、400mm~800mmくらいの明るいレンズが適しているかなぁという印象です。

水平線の彼方に鳥影があるかと思えば、船から手が届きそうなすぐ目の前に飛んでくることもあり(誇張ではなく)、正直なところすべてをカバーできるレンズはありません。自分のレンズに合わせて狙う場所をチョイスするのが賢いやり方だと思います。逆に言えば、狙う鳥に合わせてレンズを選ぶのが良いでしょう。

他の方の機材を見回してみると、かなり千差万別で、400mmF5.6(100-400mmズームも含む)で手軽に手持ちで機動力高く撮られている方が多かったでしょうか。スコープと双眼鏡もセットで観察もぬかりなく両立されている方もいました。

もちろんロクヨン、ゴーヨンのF4シリーズも定番で、ここでもジンバル雲台は大活躍していました。

中にはコーワのTSN-774のデジスコシステムで挑まれている方もいました。デジスコ海鳥の極意は左目照準器、右目モニタの両眼視だそうです。

私は端からデジスコを諦めていましたが、何事も挑戦して、工夫を重ねてなんとかすることが大事だと勉強になりました。

他にはボーグを使われている方もいて、撮られた画像はどれもシャープで解像が良い「さすがは天体用途」と感嘆しきりの写りでした005.gif


さて、今回は海鳥観察・撮影のイロハを中心にお伝えしましたが、ひとまずこの辺で一区切りにしたいと思います。
駆け足での報告&内容の詰め込み過ぎで、とっちらかった感が否めませんが、次回からは出現した海鳥を中心にご報告したいと思いますので、お付き合いお願い致します。

つづく
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by HobbysWorld | 2009-09-23 10:17 | Hobby'sスタッフレポート
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