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小笠原航路、硫黄島、母島探鳥日誌~ その3 硫黄島クルーズレポート

父島を19:00に出航して、おがさわら丸に揺られること10時間。
東京を経ったのと時を同じくして発生した台風の影響が心配されましたが、硫黄島周辺の海の色は、朝焼けの茜色からこれ以上ないくらいに鮮やかな青へと色を変え、どこまでも穏やかに広がっています。

●アカオネッタイチョウの遊ぶ南硫黄島

朝5時。南硫黄島に近づくとどこからともなくカツオドリが集まってきます。相変わらず、飛び出してくるトビウオを狙って豪快にダイビングを繰り返しています。
そのうち、船首の方がにわかに慌しくなり、「アカアシカツオ(ドリ)!」という声が聞こえてきます。
「アカアシカツオドリって本土じゃ迷鳥の類いだよなぁ」と慌てて船首に向かいます。

船首では、白いカツオドリがマストの周りを右に左に並走しながら飛んでいます。
それにしても、こんな希少な鳥が目の前で見られて良いものでしょうか!!
さすがは硫黄島クオリティです。

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やがて御飯を山盛りに盛ったような形の南硫黄島が現れました。
島の周囲は断崖絶壁で、人が生活するのはもちろん、上陸するのも困難な原始の孤島です。

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絶壁を覆うように生えた緑は海鳥たちの恰好の繁殖地になっています。
そして緑の上を小さな白い点が、飛んでいます。しかし、距離がありすぎて双眼鏡では種の判別ができません。
スコープで観察している方から「アカオネッタイチョウ」の声が上がります!言われて見ると、たしかに尾と嘴が赤い!・・・気がする。
そのうちこちらの思いが通じたのか、1羽が上昇気流を利用して高く上がり、こちらへ向かって飛んできます!
騒然とするデッキ。あっという間に船の上を飛び過ぎて行きました。

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紛れもなく"アカオ"ネッタイチョウ。
そして近くを飛んだのは今回のクルーズを通してこの時の一度きりでした。

●硫黄島

その名の通り、すりばちを逆さにした形の摺鉢山が見えてくると、太平洋戦争中に戦場となり、多くの犠牲者をだした硫黄島です。まず、戦没者を悼み黙祷を捧げます。

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海面に目を向けるとすぐ目の前をオナガミズナギドリが飛び過ぎて行きます。「あ"ーテレコン外しとくんだった」と後悔するも後の祭り。

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硫黄島を後にしてすぐ、「なんか流れて来る!」の声に目を向けるとハッポーの上にトウゾクカモメが乗っかって流れてきます(正しくはこちらが通り過ぎたことになりますが)。

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「シロ(ハラ)トウ(ゾクカモメ)?クロトウ(ゾクカモメ)?」意見が別れましたが、外見はクロトウ寄りだが、クロトウなら体型がもっとほっそりしているはず」との見解から一応シロハラトウゾクカモメで落ち着いた模様。
これでは図鑑をどんなに覚えていっても太刀打ちできません。やはり経験あるのみです。

●白い鳥の楽園"北硫黄島"

北硫黄島も南硫黄と同じく周囲を断崖絶壁で囲まれた原始のオーラを漂わせていますが、じつはその昔集落があり、島の頂上では牛の放牧もされていたそうな。「あそこが学校跡です」との説明を受けるものの、「あのスペースのどこに学校が作れるんだ!?」と驚きを隠せません。

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といっているとアカオネッタイチョウが登場。5羽が飛び交いながら緑の上を移動していきます。相変わらず遠いです。

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と、思いきや「あれはシロアジサシ」とのこと。
シロアジサシと言えば何となく自分の中で南の島の象徴で、白い砂浜の木陰で休んでいると、樹上にはこの鳥が…という妄想があったのですが、「それならロタ島行けよ」って話ですね。この距離がシロアジサシの希少さを感じさせてくれます。
と納得したのも束の間、今度はシラオネッタイチョウが崖の近くに出現。

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うーん遠過ぎてもはや何の鳥かすら分からないですね。

「島から出張して、こちらまで近づいてくれないかなぁ」とぼやいていると、

船尾方向から白いアジサシがひらひらと船に近づいてきます。
「オオアジサシ!」とデッキが大騒ぎするのを横目に、あっという間に船の上を飛び過ぎて行きました。

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そんなこんなで充実した硫黄島クルーズは一路父島へ帰ります。

次回は母島です。
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by HobbysWorld | 2009-10-08 10:35 | Hobby'sスタッフレポート
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