バードウォッチング専門店「Hobby's World」スタッフが交代でタイムリーな情報を発信します!!
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夏鳥天国 in 戸隠 5月5日~6日
ブログを御覧の皆さまはじめまして!4月からホビーズのスタッフになりました岩本多生と申します
今回GWの終盤5日から一泊二日の家族旅行で野鳥とバードウォッチャーの聖地として名高い長野県の戸隠高原に行ってきましたので、その様子をレポートしたいと思います。
さて、世間では高速料金が土日祝日一律1000円とやらで大いに盛り上がっていますが、岩本家には自動車がないので、恩恵を被ることもなく新幹線を利用して長野に向かいました。
長野駅からは川中島バスで登ること約一時間。戸隠中社に到着です。
出発が遅かったこともあり、すでに15時を過ぎてしまいました。
バス停を降りたところでは満開の桜が迎えてくれます。
中社から宿のある越水ヶ原までの道のりは明るいシラカバ林が続き、ヒガラやウグイス、ホオジロ、アカゲラといった鳥たちが出迎えてくれます。途中白樺荘の庭先に一面ミズバショウの湿原があり、オオジシギのポイントでもあるのですが、入園料(500円)が掛かってしまうので今回は外から眺めるだけにしました。どうやらミズバショウもちょうど見頃のようです。
本日のお宿はカタクリが自生する芝生の庭とお洒落な山小屋を思わせるたたずまいが魅力の戸隠小舎です。
今回は見られませんでしたが、庭先にはキジが遊びにくることもあります。
さて、荷物を預けてから野鳥の多い戸隠の中でも特に人気の高い森林植物園に向かいます。
GWだけに入口の駐車場では車が収まり切らず、付近の路肩にまで車が溢れている始末。
植物園に入って最初に出会ったのは「ピリリ」という声が特徴的なサンショウクイです。駐車場の脇の高い枝に止まってひとしきりに鳴いた後、波形を描いて林の奥へ消えて行きました。
入ってすぐのところにある“みどりが池”周辺にはすでに大砲と形容される超望遠レンズやデジスコ、双眼鏡を持った人たちで賑わっています。
池尻のシラカバの木ではアオジとコサメビタキが忙しそうに飛び回っています。
そのとき奥のカラマツ林で「オーシーピックピールル…」という声が聞こえてきました。
そろそろと近付いて行くとバチッバチッという翼をぶつけ合うような音と「ヒッヒッ」という声が聞こえ、2羽の鳥が踊るように林内を飛び回っています。
曇り空で暗い林内でも鮮烈な黄色とオレンジが目に飛び込んできます!キビタキです!オス同士が縄張りを巡って壮絶なバトルを繰り広げていました。
その後雨が降り出した為、賑わっていた園内は潮が引くように人がいなくなりました。濡らすとマズいなぁと機材の片付けを始めましたが、遠路はるばる長野まで来て、雨ごときで撤収するのは悔しいので、傘を差しながら鳥見も撮影も続行です!事前に迷彩ポンチョを用意しておくんだったと悔やんでも後の祭り
池から離れてバリアフリーの木道を進むとミズバショウの咲く湿原が広がるミズバショウの小径に出ます。ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ツツドリと林の奥からクロツグミのさえずりが響いてきます。しばらく進むとウラジロモミの巨木が数本そびえ立つモミの木園地に着きます。この周辺からミズバショウ園地に掛けてが最も鳥影が多い場所で、カラ類、アオジ、クロジ、アカハラ、アカゲラが比較的近くで見られます。モミの木の周辺では、キクイタダキやキバシリがチョロチョロしているので要チェックです。今回はアカハラが木道脇のミズバショウの中で餌取りをしていて、戸隠らしい一枚をものにすることができました!
園内を軽く一周してまたみどりが池に戻ってくると、人のいなくなった池の周りでキビタキ、コサメビタキ、ニュウナイスズメが楽しそうに飛び回っていました。
それにしても、アカハラの密度がやたら高いことに驚きます!家の周りにいるツグミくらいの感覚でピョンピョン地上を跳ねていました。しかもツグミ以上に警戒心がありません!冬に家の近くで見掛けるときは、近づいく隙も与えず飛び去って行くというのに…。
ちなみに今回、野鳥撮影用の機材はSONY α700 Minolta 400mmF4.5(テレコンなし)を使用し、すべて手持ちで撮影しています。
しかし、雨ということもあり、明るさが足りずISO800-1600を多用してしまいました。やはり三脚は必須ですね。
さて、日頃の行いかどうかは定かではありませんが、翌日になっても雨が止む気配はありません。
朝5:30に起床して森林植物園を散策です。
キビタキのバトルを期待してみどりが池周辺を歩きますが、今日は見当たらず。
代わりにシラカバの朽木で巣作りをするアカゲラを発見!そっと遠くから見守っていると、今度はミソサザイがすぐ脇から声量のある美声で唄い出します。さらに、尾が長くてスマートな鳥が2羽でヒラヒラ飛び回り始めました。雨のせいでしょうか、普段は高い枝の上か飛んでいるところしか見る機会のないサンショウクイが目線の高さの枝でつがいで遊んでいました。
みどりが池の池尻や周辺のカラマツの梢では、かなりの頻度でノジコを見掛けました。アオジに似ていますが、メジロのような白いアイリングがあるので、お見逃しのなきように!
池の中に立っている枯れ木や杭にはニュウナイスズメとコサメビタキのポイントです。
あと忘れてはいけないのが、みどりが池のアイドル、カイツブリです。
唐突に「ケレケレケレケレケレ・・・」という声が池から響いてきたら、彼らの姿を探して見て下さい。
さて、散策を終えて宿に戻り、朝食の後に宿の部屋から外を眺めていると、ウグイスのような鳥が庭先をチョロチョロしているのが見えました。
すると横から突然黄色鮮やかなキビタキのオスが表れて私たちの目を気にすることもなく、部屋の目の前の枝で猛アピールを始めました。ナルホド!ウグイスらしき鳥はキビタキのメスだった模様。
いやしかし、宿からもキビタキを目にするとは、さすが野鳥の聖地です!
森林植物園以外には、戸隠キャンプ場もシラカバ主体の明るい林で、とても鳥が見やすい場所です。今回もアカゲラ、ゴジュウカラ、コサメビタキ、コムクドリ、ビンズイ、アカハラ、サンショウクイなどがじっくり観察できました。
そうそう戸隠といえば、一般的には戸隠そばが有名です。
中社にある有名店に並んで食するのも良いですが、地元の方もオススメする蕎麦屋さんがキャンプ場にあります。キャンプ場の奥、戸隠牧場の手前に2件向かい合って蕎麦屋さんが並んでいる内の、戸隠連峰に向かって右側の店構えが古い方のお店が白樺食堂です戸隠観光協会HP参照。これぞ戸隠蕎麦と納得の香り高い蕎麦を堪能できます。 ざるそば一皿700円で、この時期には山菜てんぷらもオススメ!
さてさて戸隠の鳥といえば、アカショウビンが有名です。今回もあわてんぼうなアカショウビンが来ていたりしないか、僅かな期待を胸に森林植物園の奥から随神門にかけてをウロウロしてみましたが、やはり影も形もありませんでした!
さすがにまだ一月程早かったようです
帰りのバスが出発する時間ギリギリまでみどりが池周辺で粘りましたが、キビタキ、ノジコ、コサメビタキがある意味嫌がらせのように目の前に入れ替わり立ち替わり表れて、危うくバスを逃すところでした。
残念ながら、一泊二日のうち両日とも天候に恵まれませんでしたが、雨の日でも気にせず鳥たちは元気に飛び回っていることが分かったのは大きな収穫でした!
むしろ晴れた日よりもさらに近い距離で対面できるチャンスでもあるので、例え雨に見舞われても屈せずに鳥を探してみて下さい。
迷彩柄のライトウェイトポンチョや傘を取付可能なアシストホルダーを活用すれば、雨の日でも快適に鳥見や撮影ができるので、フィールドに出掛けられる前に忘れずご用意下さいね
それから、やはり戸隠は野鳥の聖地に偽りなしでした。
宿の方の話では「特に今年は例年以上に鳥の数が多いようです」とのこと。全国的な傾向なのか定かではありませんが、このチャンスをお見逃しなく夏鳥を探しに出掛けられてはどうですか?
今回GWの終盤5日から一泊二日の家族旅行で野鳥とバードウォッチャーの聖地として名高い長野県の戸隠高原に行ってきましたので、その様子をレポートしたいと思います。
さて、世間では高速料金が土日祝日一律1000円とやらで大いに盛り上がっていますが、岩本家には自動車がないので、恩恵を被ることもなく新幹線を利用して長野に向かいました。
長野駅からは川中島バスで登ること約一時間。戸隠中社に到着です。
出発が遅かったこともあり、すでに15時を過ぎてしまいました。
バス停を降りたところでは満開の桜が迎えてくれます。
中社から宿のある越水ヶ原までの道のりは明るいシラカバ林が続き、ヒガラやウグイス、ホオジロ、アカゲラといった鳥たちが出迎えてくれます。途中白樺荘の庭先に一面ミズバショウの湿原があり、オオジシギのポイントでもあるのですが、入園料(500円)が掛かってしまうので今回は外から眺めるだけにしました。どうやらミズバショウもちょうど見頃のようです。
本日のお宿はカタクリが自生する芝生の庭とお洒落な山小屋を思わせるたたずまいが魅力の戸隠小舎です。
今回は見られませんでしたが、庭先にはキジが遊びにくることもあります。
さて、荷物を預けてから野鳥の多い戸隠の中でも特に人気の高い森林植物園に向かいます。
GWだけに入口の駐車場では車が収まり切らず、付近の路肩にまで車が溢れている始末。
植物園に入って最初に出会ったのは「ピリリ」という声が特徴的なサンショウクイです。駐車場の脇の高い枝に止まってひとしきりに鳴いた後、波形を描いて林の奥へ消えて行きました。
入ってすぐのところにある“みどりが池”周辺にはすでに大砲と形容される超望遠レンズやデジスコ、双眼鏡を持った人たちで賑わっています。
池尻のシラカバの木ではアオジとコサメビタキが忙しそうに飛び回っています。
そのとき奥のカラマツ林で「オーシーピックピールル…」という声が聞こえてきました。
そろそろと近付いて行くとバチッバチッという翼をぶつけ合うような音と「ヒッヒッ」という声が聞こえ、2羽の鳥が踊るように林内を飛び回っています。
曇り空で暗い林内でも鮮烈な黄色とオレンジが目に飛び込んできます!キビタキです!オス同士が縄張りを巡って壮絶なバトルを繰り広げていました。
その後雨が降り出した為、賑わっていた園内は潮が引くように人がいなくなりました。濡らすとマズいなぁと機材の片付けを始めましたが、遠路はるばる長野まで来て、雨ごときで撤収するのは悔しいので、傘を差しながら鳥見も撮影も続行です!事前に迷彩ポンチョを用意しておくんだったと悔やんでも後の祭り
池から離れてバリアフリーの木道を進むとミズバショウの咲く湿原が広がるミズバショウの小径に出ます。ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ツツドリと林の奥からクロツグミのさえずりが響いてきます。しばらく進むとウラジロモミの巨木が数本そびえ立つモミの木園地に着きます。この周辺からミズバショウ園地に掛けてが最も鳥影が多い場所で、カラ類、アオジ、クロジ、アカハラ、アカゲラが比較的近くで見られます。モミの木の周辺では、キクイタダキやキバシリがチョロチョロしているので要チェックです。今回はアカハラが木道脇のミズバショウの中で餌取りをしていて、戸隠らしい一枚をものにすることができました!
園内を軽く一周してまたみどりが池に戻ってくると、人のいなくなった池の周りでキビタキ、コサメビタキ、ニュウナイスズメが楽しそうに飛び回っていました。
それにしても、アカハラの密度がやたら高いことに驚きます!家の周りにいるツグミくらいの感覚でピョンピョン地上を跳ねていました。しかもツグミ以上に警戒心がありません!冬に家の近くで見掛けるときは、近づいく隙も与えず飛び去って行くというのに…。
ちなみに今回、野鳥撮影用の機材はSONY α700 Minolta 400mmF4.5(テレコンなし)を使用し、すべて手持ちで撮影しています。
しかし、雨ということもあり、明るさが足りずISO800-1600を多用してしまいました。やはり三脚は必須ですね。
さて、日頃の行いかどうかは定かではありませんが、翌日になっても雨が止む気配はありません。
朝5:30に起床して森林植物園を散策です。
キビタキのバトルを期待してみどりが池周辺を歩きますが、今日は見当たらず。
代わりにシラカバの朽木で巣作りをするアカゲラを発見!そっと遠くから見守っていると、今度はミソサザイがすぐ脇から声量のある美声で唄い出します。さらに、尾が長くてスマートな鳥が2羽でヒラヒラ飛び回り始めました。雨のせいでしょうか、普段は高い枝の上か飛んでいるところしか見る機会のないサンショウクイが目線の高さの枝でつがいで遊んでいました。
みどりが池の池尻や周辺のカラマツの梢では、かなりの頻度でノジコを見掛けました。アオジに似ていますが、メジロのような白いアイリングがあるので、お見逃しのなきように!
池の中に立っている枯れ木や杭にはニュウナイスズメとコサメビタキのポイントです。
あと忘れてはいけないのが、みどりが池のアイドル、カイツブリです。
唐突に「ケレケレケレケレケレ・・・」という声が池から響いてきたら、彼らの姿を探して見て下さい。
さて、散策を終えて宿に戻り、朝食の後に宿の部屋から外を眺めていると、ウグイスのような鳥が庭先をチョロチョロしているのが見えました。
すると横から突然黄色鮮やかなキビタキのオスが表れて私たちの目を気にすることもなく、部屋の目の前の枝で猛アピールを始めました。ナルホド!ウグイスらしき鳥はキビタキのメスだった模様。
いやしかし、宿からもキビタキを目にするとは、さすが野鳥の聖地です!
森林植物園以外には、戸隠キャンプ場もシラカバ主体の明るい林で、とても鳥が見やすい場所です。今回もアカゲラ、ゴジュウカラ、コサメビタキ、コムクドリ、ビンズイ、アカハラ、サンショウクイなどがじっくり観察できました。
そうそう戸隠といえば、一般的には戸隠そばが有名です。
中社にある有名店に並んで食するのも良いですが、地元の方もオススメする蕎麦屋さんがキャンプ場にあります。キャンプ場の奥、戸隠牧場の手前に2件向かい合って蕎麦屋さんが並んでいる内の、戸隠連峰に向かって右側の店構えが古い方のお店が白樺食堂です戸隠観光協会HP参照。これぞ戸隠蕎麦と納得の香り高い蕎麦を堪能できます。 ざるそば一皿700円で、この時期には山菜てんぷらもオススメ!
さてさて戸隠の鳥といえば、アカショウビンが有名です。今回もあわてんぼうなアカショウビンが来ていたりしないか、僅かな期待を胸に森林植物園の奥から随神門にかけてをウロウロしてみましたが、やはり影も形もありませんでした!
さすがにまだ一月程早かったようです
帰りのバスが出発する時間ギリギリまでみどりが池周辺で粘りましたが、キビタキ、ノジコ、コサメビタキがある意味嫌がらせのように目の前に入れ替わり立ち替わり表れて、危うくバスを逃すところでした。
残念ながら、一泊二日のうち両日とも天候に恵まれませんでしたが、雨の日でも気にせず鳥たちは元気に飛び回っていることが分かったのは大きな収穫でした!
むしろ晴れた日よりもさらに近い距離で対面できるチャンスでもあるので、例え雨に見舞われても屈せずに鳥を探してみて下さい。
迷彩柄のライトウェイトポンチョや傘を取付可能なアシストホルダーを活用すれば、雨の日でも快適に鳥見や撮影ができるので、フィールドに出掛けられる前に忘れずご用意下さいね
それから、やはり戸隠は野鳥の聖地に偽りなしでした。
宿の方の話では「特に今年は例年以上に鳥の数が多いようです」とのこと。全国的な傾向なのか定かではありませんが、このチャンスをお見逃しなく夏鳥を探しに出掛けられてはどうですか?
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| 2009-05-13 10:31
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